久保田優作

マーケター

(今回は、2017年の今、マーケターに求められるものについて。)

テクノロジーをマーケティングに採用することは、ビジネスを成功させるのに必要不可欠なことだ。

テクノロジー市場は成熟状態に到達し、それに伴い、マーケターらがテクノロジーに求めるものが変化した。

マーケティングそれ自体も、データ分析から営業までの全体を含めたものへと変化しているようである。

そんな時代においてどのようなマーケターが求められるのだろうか?

海外のマーケティングデータを掲載しているサイトeMarketerのデータを用いながら、マーケターの人材像について考える。

「プラットフォーム」から「データ」へ

図を見ると、2015年にテクノロジーに十分な投資ができたというマーケターは50%に留まっているが、2016年になると71%にまで増えていることがわかる。

マーケティング

出典: eMarketer 「Marketing Tech Shift: It’s Data, Not Platforms」

これは、テクノロジーをマーケターがより取り入れやすくなったことを示しており、それはつまりテクノロジー市場が拡大し成熟したともいえるだろう。

また、次図では、マーケターらがいくつのテクノロジーをチームに取り入れているのかを示している。6個以上取り入れているマーケターが7割近いというのだ。

マーケター

出典: eMarketer 「How Many Marketing Tech Solutions Do US Executives Use?」

たしかに、テクノロジーはマーケターらに多く取り入れられるようになった。それに伴って、マーケターらの需要も移行してきているのだ。

テクノロジー導入期においては、マーケターらは「プラットフォーム」を求めていた。しかし、テクノロジーが十分に浸透した今、その状況は変化してきている。

eMarketer のMarketing Tech Shift: It’s Data, Not Platformsという記事いわく、マーケターがとある調査で答えるには、テクノロジーの導入で得られる成果として、真っ先に答えが挙がるのは「データ」だそうだ。

今後、マーケティングはますますテクノロジーによって、パーソナライズドされた顧客体験を提供できるようになるだろう。

・・・パーソナライズドされた顧客体験を創出するのに、データを用いることは必要不可欠である。

そういった意味でも、私たちマーケターは「データ」を、ますます求めるようになるのかもしれない。

マーケティングはチームスポーツ

データを求める時代へと変化した今、「マーケティング」それ自体も変化してるのではないか。

UnacastのCEOであり共同創設者のThomas WalleはeMarketerのインタビュー記事でこう述べる。

マーケティングテクノロジーによって顧客の動き全体を把握することが出来るようになった。

出典: eMarketer 「How Beacon Data Helps Marketers Target Consumers Beyond Store Walls」

顧客がどのように商品に辿り着き、どのような方法で購入するかまでの経路全体をデータとして把握できるようになったというのだ。

それによってマーケティングというのは、いまやマーケターだけが行うものではなく、デジタル部門や営業部門にまで及ぶさまざまな部門と協力しながら行うものへと変化している。

HCL Technologies の副社長であり、CMOでもあるMatt PreschernはeMarketerのインタビュー記事でこう述べる。

マーケティングはチームスポーツだ。

出典: eMarketer 「CMO One-to-One: To Stay Competitive, HCL Restructures Its Marketing Team Around Centers of Competence」

彼の意見を参考にすると、マーケティングはマーケティング部門だけで完結することは出来ず、他の部門と関わりながら「協調性」を持って成果を上げる必要がある、と理解することができる。

2017年、マーケターに求められるものとは?

2017年になった今、マーケティング自体のあり方も変わってきたことを見てきた。

顧客の消費行動全体をデータとして手に入れられる時代に、マーケティングというのは全社にわたって協力しながら行うものへと変化したのである。

結果、データ分析から営業までマーケティングのプロセス全体を俯瞰的に把握し、理解する能力が必要となるだろう。

やはり、これからのマーケターには、さまざまな部署を超えて人と渡り合える「協調性」と、マーケティング全体を見渡すことが出来る「広い視野」が求められるのではないだろうか?

あなたはどう思いますか?

文/テックブック編集部


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