Techbook編集部

話題になったEC関連サービス2015年上半期が終わると様々なまとめ記事がリリースされますが、CバイブルではEC関連のサービスに絞って10個ほどにまとめました。

振り返ってみると、2015年上半期は本当に多岐に亘る様々なサービスが話題になりました。

国内BtoCのEC市場は2013年時点で11.2兆円。2020年には倍増して20兆円になる見込みがあります。EC市場が拡大することで、こうしたEC関連のサービスはますます増えていくでしょう。

2015年下半期はどんなサービスが話題になるか、本当に楽しみです。「2015年下半期に話題になったEC関連サービス10選」も、ぜひやりたいと思います。それでは、2015年上半期に話題になったEC関連のサービス10選まとめをご覧くださいませ。

※あくまで、『話題になったサービス』なので、ローンチされた時期が2015年上半期とは限りません。その点、ご了承いただけますと幸いです。

1. KARTE(カルテ)

KARTE(カルテ)

1つ目は株式会社プレイドが提供するウェブ接客ツールKARTEです。ウェブ接客の記事でピックアップしたので、ご存知の方も多いかもしれません。

話題になったのは、つい最近のニュースリリースです。KARTEは、2015年6月にカラーミーショップとの連携を発表しました。ますます良いサービスになるKARTEに、今後も注目が集まります。

2. PRIMODE(プリモード)

PRIMODE(プリモード)

つづいては、PRIMODE(プリモード)です。

コーディネートのプロが、チャットで提案をしてくれる点がPRIMODE(プリモード)の特徴です。昨年にサービスのリリースがあり話題になりましたが、上半期ではiOSアプリがリリースされたことで、再び話題になりました。チャットツールは、特にECとの親和性が高く、今後も様々なサービスのリリースが期待されます。Cバイブルでも、引き続き注目していきたいと思います。

3. minne(ミンネ)

minne(ミンネ)

minne(ミンネ)は、ハンドメイド作品のマーケットプレイスです。

GMOペパボ株式会社が運営するサービスとして有名でしたが、2015年上半期にはTVCMを全国放映したことで、さらに認知度が上がりました。起用されたのは、女優の水川あさみさんです。

水川あさみさんのキュートな印象と親しみやすさが、minne(ミンネ)のデザインやサービスのイメージにぴったりで、とても好印象なTVCMでした。

4. #Cart(カート)

#Cart(カート)

つづいてご紹介するのは、#Cart(カート)です。

ユーザーは雑誌を読む感覚で好きなショップをフォローしたり、気になる商品をクリッピングしたりできます。Pinterestを彷彿とさせるUIで、#Cart(カート)を使うと、ますますオンラインショッピングが楽しくなりそうです。

リリースは昨年でしたが、iPadアプリ、iOSアプリ、Webブラウザのリリースを相次いで行い、2015年上半期も、引き続き話題をさらいました。

5. kaukul(カウクル)

kaukul(カウクル)

kaukul(カウクル)は最短30分で配達をするデリバリーサービスです。

運営はbento.jpで有名な、株式会社ベントー・ドット・ジェーピー。リアル店舗への配送サービスの他に、ECサイトへ向けにAPI「kaukul API」を提供しています。今まで実現が難しかった、当日配送や翌日配送に対応できることは、ECサイト運営者にとって喜ばしいニュースです。

対象地区は、都内限定で、渋谷区、港区、目黒区、世田谷区、新宿区の5つ。今後の拡大が期待されます。2015年4月にサービスがリリースされ、話題になりました。

6. ZenClerk(ゼンクラーク)

ZenClerk(ゼンクラーク)

ZenClerkは、ECサイト向けに提供されているクーポン配信サービスです。

来訪者に合わせた割引クーポンを、ベストなタイミングで表示させます。サービス自体は、2013年頃から水面下で開発されていましたが、2014年末に正式公開されました。

ウェブ接客ツールは様々なサービスが出ていますが、ZenClerkはABテストで費用対効果を明確にしています。その点はシンプルで分かりやすく、導入のハードルは低いと言えるでしょう。

7. Bookindy(ブッキンディー)

Bookindy(ブッキンディー)

Bookindyは、Amazonで書籍の閲覧をする際に、地元書店の販売価格も同時に表示するという、非常にユニークなサービスです。現時点では、イギリス限定でGoogleクロームの拡張機能として提供されています。

日本では同じサービスを見かけませんが、顧客が求めるのは利便性や効率だけではないと、改めて考えさせられるサービスでもあります。

8. XYZE(サイズ)

XYZE(サイズ)

ファッションアイテムのオンラインショッピングにおいて、サイズが合うかどうかは悩みの種の一つです。XYZE(サイズ)は、そんな悩みを解決すべく面白いプロダクトをリリースしました。それがOnです。

Onは、Bluetooth経由でXYZE(サイズ)のアプリと連携する巻き尺で、計測されたサイズをXYZE(サイズ)側が収集したショップやメーカーのデータと合わせることで、最適なサイズを提供できます。

クラウドファンディングサイトのIndieGoGoで、開発資金を募集していますが、残念ながら目標金額60,000ユーロに対して6,000ユーロ超と厳しい現状です。(2015年6月時点)

9. Kaufmann Mercantile(カウフマン・マーカンタイル)

Kaufmann Mercantile(カウフマン・マーカンタイル)

Kaufmann Mercantile(カウフマン・マーカンタイル)は、一生モノの質の良い商品を提供するECサイトです。商品を厳選している点から、キュレーションECサイトとも言えるでしょう。

Cバイブルでも、国内ECサイトのコンテンツマーケティングについて記事を書きましたが、海外ECサイトでの事例はこちらを参考にすると良いでしょう。商品情報だけではなく、取り扱いの注意点や、手入れの方法を合わせて伝えることで顧客の信頼を獲得している好例です。

参考記事:一生涯使える「質のよい道具のみ」を販売するECサイト「Kaufmann Mercantile」ー株式会社ネットコンシェルジェ

【ECサイト限定】厳選コンテンツマーケティング参考事例11選(国内のみ)ーCバイブル

10. Moltin(モルティン)

Moltin(モルティン)

Moltin(モルティン)は、サイトにカート機能を実装できるサービスです。

日本国内では、Stores.jpやBASEが簡単にオンラインショップをつくれるサービスを展開していますが、海外でも簡単にオンラインショップを構築したいニーズは当然あります。Moltin(モルティン)のアプローチは、Stores.jpやBASEとは異なり、サイトに1行のコードを挿入することでECサイト化するというもの。

Moltin(モルティン)は新規でECサイトを構築するのではなく、既存サイトにEコマース機能を実装したい場合にも利用価値があると言えます。

最後に|2015年下半期もさらなる話題を

EC関連と銘打ちましたが、ウェブ接客ツールがあり、チャットによる提案サービスがあり、ショップとのソーシャルな関係を構築できるプラットフォームがあり、割引クーポン配信サービスがあり、ウェアラブルのプロダクトがありと、まとめた内容は多岐に亘りました。

冒頭で述べたように、EC市場はまだまだ右肩上がりの拡大が見込まれます。EC関連サービスが2015年下半期もさらに話題になることで、市場がいっそう活況を見せるように、今後も期待したいと思います。Cバイブルでは、引き続き皆様のお役に立つ情報を発信してまいります。またぜひ、Cバイブルにいらしてください。

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