Techbook編集部

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昨今、「健康」にまつわる問題は連日のように誌面を賑わせています。

私たちの会話にも「ヘルスケア」といったキーワードは登場しますし、気にする方は栄養分を補うためにサプリメントを口にしたり、外食でもなるべくオーガニックなものにこだわったりと、自分なりに工夫している人も少なくありません。

「ヘルスケア」に対するアプローチの方法は様々ですが、「食」からのアプローチで、なんと「完全栄養パスタ」を作った人がいます。

驚くべきことに、その「完全栄養パスタ」は「BASE PASTA(ベースパスタ)」という名前で、すでに日本でも販売されています。

1食に必要とされる31種類の栄養素(※)をすべて含む「完全栄養パスタ」・・・この存在を初めて知って、興味を持たない人はいないのでは?

今回は「BASE PASTA」の詳しい話を、株式会社ベースフードの橋本 舜さんに伺いました。

※ 栄養素等表示基準値(18才以上、基準熱量2,200kcal)に基づく
(但し、過剰摂取の懸念される熱量・ナトリウムを除く)

1. BASE PASTA発案のきっかけ

もともと前からヘルスケア、「健康寿命を伸ばす」といったことをやりたいと考えていました。

健康寿命を伸ばすには、栄養か睡眠か運動の改善が必要です。考えると睡眠は寝ればいいし、運動は走ればいい。この2つ、睡眠と運動は時間さえあればできます。

でも、栄養を取ろうとしても、本当に正しいことがわからない。例えば自炊でどこまで栄養が取れるかわからないし、サプリメントもたくさん種類があって、どれを取ればいいかわからない、といった課題があります。

病気予防の観点でも栄養は一番大事なのに、正しいことをしようとしてもできない、というのは大きな課題だと思っていました。

じゃあ、栄養をやろうと考えた時に、栄養士さんと人をマッチングさせるアプローチはすでに世の中にありました。ただ、食品自体を最適化させる方が本質的だと考え、逃げずに食品をやろうと決めました。

そこで、いろいろリサーチしている中でソイレントを知り、何を摂取すれば良いかわからない人にすべての栄養が入っているというのは、良いアプローチだと思いました。

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ただコンセプトがあったらアウトプットの形はいくつもあると考え、より多くの人に食べてもらうためには普段食べている主食、その中でもパスタをやろうと決めました。

2. BASE PASTAの試作段階

ソイレントは水に溶かして飲むドリンクですが、パスタの場合はそもそも水に溶けてはダメなので、作り方はまったく異なります。

麺としての形を保ちつつ、味も調味料を使わずに原材料の味で美味しいものを作ろうと、何度も試行錯誤を重ねました。

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それこそ1日目は、まずはプロトタイプを作ろうと、スーパーに行っていろんな食品の粉末を見て回りました。そして次の日は手始めに・・・確か鰹節とか幾つかの食品で作ろうとしました。そしたらお湯に溶けて消えていくわ、食べたらめちゃくちゃ不味いという (笑)

基本的な作り方としては原材料を粉状にして、粉をミックスして水を入れて練っていくという方法です。今でも、私たちがプロトタイプを作って工場に送っていますよ。

3. 新規事業は非線形に伸びないといけない

新規事業を企画する時に考えるのは、「非線形に伸びないといけない」といったことです。営業マン1人が増えたら売上が上がりますといった足し算だと、いつまでも大手には勝てないですし、リスクも高いです。

そこで「非線形のマーケティング」を考えると、基本的にはバズしかないと思っています。

根本にあるのは、「話題性があることしかしない」といった考えです。ただ変わったことをし続けるという意味では無く、世の中の役に立ち、新しいワクワクすることをすれば、話題になる、という意味です。

PR・広告・SNSはあまり分ける必要がないと思っていて、経営戦略を考える人間がマーケティング的な視点、広報的な視点を持つ必要があると思います。

話題性があることをすれば、それがSNSで投稿されるとシェアされます。さらが記事になると、より多くの人に読まれます。広告も、シェアされないと、予算をかけた分だけ売上が上がるという線形になってしまいますよね。

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ただあくまでこういったことは小手先論で、本質的に考えていることは、いかに世の中のためになって、皆がワクワクすることをやるかということです。

そこを純粋に突き進めば、世の中のためになることをする人の話を聞きたいと言う人は多いはずですし、こっちが本質だと思います。

4. BASE PASTAが描く次なる展開

世の中の期待値に応えたいと思っています。そこから考えると、2人でやっている現状から人を増やさないといけないと考えています。

最終的にはフードロス的なものを使って、完全栄養パスタを作り、それが美味しければみんな食べてくれる。そんなことを考えています。

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これができれば発展途上国の人も栄養バランスが良くなって、貧困や不健康も減っていくと思っていますし、さらに、例えば10種類の食品さえ作れれば飢餓から救えるとなれば、生産自体も効率化されて、価格も抑えられるはずです。

そのためには、私たちがメーカーとしての力をつけないとなりません。今はすでに売られている原材料を使うしかないですが、原材料を加工するところまでできれば、さらに生産者としての力もつけられます。

ただ、今はまず初めてのお客さんに出会えたので、ご意見を聞きながらより良い商品、より使いやすい形を提供していくという改善を続けていきたいです。

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まずはパスタを広めていくし、主食をイノヴェーションするために、パンとかご飯といった主食を手がけていきたいです。それができたら、次は海外展開を見据えています。

(インタビューはここまでです。)

BASE PASTA、皆さんも試しに食べてみたいと思ったのでは?

興味がある方は、ぜひ試しに食べてみてください!

BASE PASTAへ

文/テックブック清水拓也